経団連自然保護協議会(二宮雅也会長)は6月19日、東京・大手町の経団連会館で、来日した国連生物多様性条約(CBD)事務局のパスカ・パーマー事務局長と懇談した。概要は次のとおり。
■ 経団連側発言要旨
経団連自然保護協議会は今年設立25周年を迎えた。1992年の設立当初から、生物多様性や自然保護に関する企業の取り組みを推進している。2009年には「経団連生物多様性宣言」を取りまとめ、企業の自主的・主体的な取り組みを基本にNGOとの連携・協力等を促進している。
近年では「生物多様性に関するアンケート」を毎年実施、企業の認識や取り組み状況を調査し先進的事例等の情報共有を図っている。愛知目標の達成年である2020年に向けて、引き続き生物多様性に関する活動を多くの企業に働きかけていく。
■ パーマー事務局長発言要旨
愛知目標の達成に向け、取り組みを加速する必要がある。来年開催するCOP14では、これまでの成果を確認し、ポスト愛知目標について議論したい。企業には、気候変動問題と同様、生物多様性保全に取り組んでほしい。
CBD事務局として、経済界とのつながりを強化し連携を図ることで、企業の取り組みを助ける方策について考えたい。経団連には主要なグローバル企業が加盟しており、影響力があると認識している。引き続きの協力をお願いしたい。
※ 意見交換の詳細は、経団連自然保護協議会機関紙「KNCF NEWS 76号」(8月末発行)に掲載予定
【環境エネルギー本部】