経団連は7月9日、福島県郡山市において「第48回東北地方経済懇談会」を開催し、「新しい東北の創生に向けた共同声明」をとりまとめた。長年、仙台での開催が恒例となっていた東北地方経済懇談会を、今回は、復興支援の一環として、福島県郡山市で開催。福島県では初めて、仙台以外での開催は29年ぶり。

経済懇談会の開催に先立ち、9日の午前中に、福島の復興に向けた風評被害対策として行われるJA郡山市の片平倉庫における米の全量全袋検査のデモンストレーションと、新しい東北の創生を目指して取り組まれる医療関連産業集積プロジェクトの1つである南東北BNCT研究センターを視察した。

視察後の昼食懇談会では、福島のお米など、地元食材を使ったおいしい昼食をとりながら、風評被害対策や地元の中小企業が抱える課題について福島県内の商工会議所ほか、地元経済団体と意見交換を行った。

午後の経済懇談会では、「豊かで活力ある日本へ ～新しい東北を福島から創生する～」を基本テーマに、自由討論形式で意見交換を行い、最後に、懇談会の総括として、「新しい東北の創生に向けた共同声明」をとりまとめた。