経団連(十倉雅和会長)の南場智子副会長・スタートアップ委員長は、3月15日に萩生田光一経済産業大臣、16日に小林鷹之内閣府特命担当大臣(科学技術政策)、23日に山際大志郎新しい資本主義担当大臣を訪問し、経団連が11日に公表した提言「スタートアップ躍進ビジョン~10X10Xを目指して」(3月17日号既報)を建議するとともに種々意見交換した。
各大臣への建議に際し、南場副会長は、わが国がさらなる経済成長を遂げるための切り札としてスタートアップ振興を進めることが極めて重要であり、人材雇用、金融、税制、規制改革等、多岐にわたる施策を官民がひとつ残らず一気呵成に進めなくては、すでに積極的にスタートアップ振興に取り組んでいるスタートアップ先進国から引き離される一方である、との危機感を表明した。
これに対し各大臣からは、同提言で触れられている多くの課題について、経団連と認識を共有しており、政府としても、スタートアップ振興を重要な政策課題として、省庁横断的に取り組んでいきたいと応じた。また、各施策の検討・実行にあたっては、より良いものとすべく、経団連とも意見交換をはじめ、さまざまな協力・連携を深めていくことで一致した。
【産業技術本部】