トランジション白書3.0
日本の金融機関として、日本あるいは日本企業のトランジションの取り組みや思いをまとめた『MUFGトランジション白書』を発刊し、それを携えて欧米の政策当局者や金融機関との対話を続けてきてはや3年になるが、ここにきてカーボンニュートラルをめぐる内外の状況は大きく変わってきた。
日本の金融機関として、日本あるいは日本企業のトランジションの取り組みや思いをまとめた『MUFGトランジション白書』を発刊し、それを携えて欧米の政策当局者や金融機関との対話を続けてきてはや3年になるが、ここにきてカーボンニュートラルをめぐる内外の状況は大きく変わってきた。
日本のスタートアップの数と成功のレベルをともに10倍にする目標「10X10X」を官民で共有してからはや2年。政府が打ち出した各種施策がモメンタムを形成し、裾野は拡大しつつある一方、成功レベルの引き上げが課題となっている。
米国などではトップレベルの研究大学からスタートアップが多数輩出され、ユニコーンの半数以上をディープテック系企業が占めている。しかし、日本においては大学研究と社会実装の間にはいまだミッシングリンクがある。 スタートアップを通じた優れた研究の社会実装、すなわち「Science to Startup」こそが、日本のユニコーン増加、そして10X10X実現の鍵である。そこで、日本におけるScience to Startupの実現に向けて、解決すべき課題や取り組みの方向性について議論する。
【提言】
Science to Startup
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/060.html
南場 智子(経団連副会長、スタートアップ委員長/ディー・エヌ・エー会長)
髙橋 誠(経団連スタートアップ委員長/KDDI社長)
出雲 充(経団連スタートアップ委員長/ユーグレナ社長)
スタートアップ・エコシステムの拠点形成を目指して
各務 茂夫(東京大学大学院工学系研究科教授・産学協創推進本部副本部長、
GTIE主幹機関 東京大学プログラム代表者)
社会実装を促進するうえで大学に求められるアクション
飯田 香緒里(東京科学大学副学長・教授・医療イノベーション機構長)
スタートアップと大学との協働による研究開発の可能性
袴田 武史(ispace 代表取締役)
米国の研究大学における知財創出とスタートアップ育成について
和賀 三和子(カリフォルニア大学サンディエゴ校
国際イノベーションアウトリーチ担当シニアディレクター)
スタートアップ成功の鍵
―経営戦略としての特許戦略と人材流動化による新技術への人材結集の重要性
森田 裕(大野総合法律事務所パートナー・弁理士・博士(医学))
大企業のアントレプレナーシップがスタートアップエコシステム発展に必須
西口 尚宏(Startup Genome Japan社長、上智大学特任教授)
【報告】
WTO、CERN、ITERを訪問
―「貿易投資立国」「科学技術立国」の実現に向けて
十倉 雅和(経団連会長/住友化学会長)
【提言】
「次期年金制度改正に向けた基本的見解」を公表
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/064.html
小堀 秀毅(経団連副会長、社会保障委員長/旭化成会長)
根岸 秋男(経団連社会保障委員長/明治安田生命保険会長)
【提言】
2024年度規制改革要望を公表
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/061.html
筒井 義信(経団連副会長、行政改革推進委員長/日本生命保険会長)
時田 隆仁(経団連審議員会副議長、行政改革推進委員長/富士通社長)
循環経済(サーキュラーエコノミー)実現に向けた産廃振興財団の役割
寺田 正人(産業廃棄物処理事業振興財団理事長)
読書のみちしるべ
サイエンス本に手が伸びた
鈴木 伸弥(経団連経済財政委員長/明治安田生命保険特別顧問)
Essay「時の調べ」
環境の“知”を地域とともに
林 誠二(国立環境研究所福島地域協働研究拠点研究グループ長)