当社は、1917年に売薬の製造販売を目的として福岡県で創業し、現在は医薬品、健康食品、化学品の三つの事業を展開している。

医薬品事業では薬の有効成分である原薬を取り扱っており、調達・製造・加工・分析の「原薬トータルサービス」を提供している。2024年には開発拠点を埼玉県和光市から千葉県柏市へと移転し、占有スペースが拡張された開発拠点でさらなる発展を目指している。健康食品事業は、スティックゼリータイプの健康食品の企画・製造が中心で、苦味や臭いなどを包み隠し、おいしいゼリーに仕上げるマスキング技術が評価され、大手通販会社や食品会社からの引き合いも増加している。今後は、高齢者向け市場への参入を目指して商品開発を進めていく。化学品事業ではイオン交換樹脂や分離膜など液体処理に関する製品を取り扱っており、使用後のイオン交換樹脂の再生や分離膜の洗浄なども手がけ、今後の成長が期待できる半導体やエネルギーの分野への拡販を積極的に行っている。また、人体への悪影響が懸念されているPFAS（有機フッ素化合物）を除去するイオン交換樹脂の開発を進めており、本格的な規制が開始された時に備えて準備している。

2021年2月に東京証券取引所への上場を果たし、福岡県大牟田市に本社を置く会社としては唯一の上場会社となった。これからも「新たなチャレンジ」と「実現化の努力」という経営理念のもと、「健康」と「環境」をテーマに社会に貢献していく。