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月刊 経団連  座談会・対談 イノベーションを起こす─自分のアタマでユニークなものをゼロから考えよう

髙橋 誠
経団連スタートアップ委員長
KDDI社長

濱口 秀司
ビジネスデザイナー/Zibaエグゼクティブフェロー・monogoto代表

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コロナ禍によって社会のあらゆる側面でDX の遅れや課題が明らかになるなか、オープンイノベーションがあらためて提唱されている。イノベーションを起こすために必要なこととは何か。さまざまな規模・業種の企業でビジネスデザインを行ってきたイノベーターの濱口氏と、スタートアップ支援に長年かかわってきたKDDI の髙橋社長とが、イノベーションのあり方を再考し、大企業とスタートアップ、それぞれの強みや課題、また協創による課題解決への期待などを語る。

濱口 秀司(ビジネスデザイナー/Zibaエグゼクティブフェロー・monogoto代表)
現代の企業にとって重要なのがイノベーションの創出である、という認識は共有されている。それが企業にとって価値を生み続ける金の卵だ。しかし企業内改善にとどまることなく、既存事業から離れ、新規にビジネスモデルを構築する場合は、大企業が蓄積してきたブランドや流通網、人材等のメリットを利用することが難しい。セオリーなきその創造活動には何が必要なのか。既存の価値観やロジックから脱し、未来の事業像を可視化させるためのノウハウはあるのか。未完成であっても魅力ある原石を原石の魅力のまま成功へと導くために、企業や人を支援していきたい。

髙橋 誠(経団連スタートアップ委員長/KDDI社長)
現在のKDDIの母体の一つである京セラがベンチャー企業であり、KDDI自体がスタートアップのはしりともいえる。そのためKDDIではいち早くスタートアップとの協創によるオープンイノベーションに着目し、CVCを構築。この10年にわたってベンチャーのスタートアップを支援している。そこでみえてきた課題と展望、あるいは企業内でのイノベーション創出にあたっての問題点を抽出し、解決していくことが問われている。大企業だからこそ可能な投資のスケール感とメリットを活用して、サステナブルに収益を上げるためのシステムを考える。

  • ■ イノベーションの創出における大企業の強み
  • シリコンバレーへの幻想
  • ビジネスモデルをしっかりと描く
  • ■ ベンチャー発想による課題解決への期待
  • 「お金もうけは良いことだ」という考え方
  • 不確実性にどう立ち向かうか

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