イノベーションを通じた「環境と成長の好循環」の実現
昨今の異常気象の世界的な増加や、昨年9月の国連気候行動サミット等を背景に、気候変動問題に対する国際社会の危機感が、これまでになく高まっている。 私が昨年12月にスペインのマドリードで開催されたCOP25(国連気候変動枠組条約第25回締約国会議)に参加した際にも、2030年の温室効果ガス削減目標引き上げに向けた国際的議論が活発化していると身をもって感じた。
昨今の異常気象の世界的な増加や、昨年9月の国連気候行動サミット等を背景に、気候変動問題に対する国際社会の危機感が、これまでになく高まっている。 私が昨年12月にスペインのマドリードで開催されたCOP25(国連気候変動枠組条約第25回締約国会議)に参加した際にも、2030年の温室効果ガス削減目標引き上げに向けた国際的議論が活発化していると身をもって感じた。
今年1月に公表された「2020年版経営労働政策特別委員会報告」では、Society 5.0時代を展望して、働き手のエンゲージメント向上を特に強調し、アウトプットを重視する働き方改革「フェーズⅡ」への深化、自律的なキャリア形成の支援の重要性、日本型雇用システムの課題と今後の方向性等について記述している。
本座談会では、Society 5.0時代にふさわしい働き方に向けて、各社の取り組みを紹介しつつ、働き方改革の深化、人材育成や雇用システムのあり方について検討する。さらに、2020年版経労委報告の内容を踏まえ、今次春季労使交渉・協議における経営側の基本スタンスを明らかにし、主要な論点についても議論していく。
ワーク・エンゲイジメントの向上に向けて
加藤勝信(厚生労働大臣)
「経済の自律的成長」「社会の持続性」実現のために、分配構造の転換につながり得る賃上げに取り組む
―2020春季生活闘争の意義と役割
神津里季生(日本労働組合総連合会会長)
持続可能な社会に向けて徳島の挑戦
林 香与子(徳島県経営者協会会長/マルハ物産会長)
日本型雇用システムの今後
濱口桂一郎(労働政策研究・研修機構(JILPT)労働政策研究所長)
アウトプット重視の働き方改革
大橋智加(パナソニックコネクティッドソリューションズ社人事・総務担当常務)
トヨタ生産方式で全業務を見直せ
―良き伝統をさらに磨き、悪しき習慣を断絶せよ
瀧 康洋(水明館代表取締役)
日吉の働き方改革に見るダイバーシティ
―中小企業だからこそできる不断のイノベーション
大角浩子(日吉総務課課長)
2020年版経営労働政策特別委員会報告
―Society 5.0時代を切り拓くエンゲージメントと価値創造力の向上
(経団連労働政策本部)
経営者のひととき
「硬式テニス」転じて「口式テニス」
斎藤敏一(ルネサンス会長)
Essay「時の調べ」
南部美人の挑戦
―世界中で、日本酒で乾杯する時代をつくる
久慈浩介(南部美人社長(五代目蔵元))