その一環として、今般、マルクス・ガブリエル ボン大学教授を招き、十倉雅和 経団連会長との特別対談を実施した。
今回の対談では、混迷を深める世界の現状やこれに大きな影響を及ぼしていると指摘される資本主義や科学技術のあり方等につき、経済界・アカデミアそれぞれの立場から意見を交換し、これからの人類にとって望ましい未来社会の方向性を展望した。
【動画も公開しております。詳しくはこちら。】
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【関連する21世紀政策研究所の最新の研究成果はこちら。】
http://www.21ppi.org/theme/philosophy/index.html
マルクス・ガブリエル
ボン大学教授/THE NEW INSTITUTE アカデミックディレクター
1980年生まれ。2005年に後期シェリングをテーマにした論文でハイデルベルク大学から博士号取得。2009年に権威あるボン大学哲学正教授に史上最年少で抜擢。 「新実在論」を打ち立て、世界的に注目を浴び、「なぜ世界は存在しないのか」が哲学書としては異例のベストセラーに。
十倉 雅和
経団連会長
1950年、兵庫県生まれ。74年東京大学経済学部卒業後、住友化学工業(現・住友化学)入社。 94年住友化学ベルギーS.A./N.V. 出向。2003年執行役員 技術・経営企画室部長。08年代表取締役常務執行役員、09年代表取締役専務執行役員、11年代表取締役社長、19年より代表取締役会長。21年一般社団法人日本経済団体連合会会長。
中島 隆博
司会・翻訳監修
21世紀政策研究所研究主幹/東京大学東洋文化研究所所長
東京大学法学部卒業、ハーヴァード大学イエンチン研究所客員研究員、パリ第8大学客員教授などを経て2023年より現職。博士(学術・東京大学)。 近著に『全体主義の克服』(マルクス・ガブリエル共著集英社新書 2020年)、『中国哲学史一諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで』(中公新書 2022年)など。
- ■ 世界の現状をどう見るか
- 複雑な危機に直面する世界
- 地球規模的な課題が増加
- 経済界主導の新しい協力モデル
- ■ 資本主義をどう見るか
- 行き過ぎた市場原理主義
- 倫理的資本主義の実現を
- 社会性の視座に立脚した企業行動
- ■ 科学技術をどう見るか
- 科学・技術・倫理の協力が必要
- 先端技術の光と影
- 特異性ある個が繋がり合う社会
- ■ 未来社会のあるべき姿
- 社会的自由が担保できる体制を
- 経済成長を「生の形式」で考える
- サステイナブルな資本主義の実現を