2019年11月12日
一般社団法人 日本経済団体連合会
教育・大学改革推進委員会
イノベーション委員会
一般社団法人 日本経済団体連合会
教育・大学改革推進委員会
イノベーション委員会
Society 5.0時代に向けて、自ら課題を見つけ、AIなどの最先端技術を活用して解決を図る、ICTを含む高いリテラシーを備えた文理融合型の人材育成が必要となる。そのために、初等教育段階からICT活用を大前提とした、個別最適化された学びや、STEAM教育の実現が急務である。全国規模で教育のICT化を進めることにより、教員の働き方改革の推進、遠隔教育を活用した地域格差の是正や災害時の通信インフラとしての活用も期待される。
経団連ではこれまでも教育のICT化について繰り返し求めてきたが、以下の施策について、義務教育から対応するよう改めて緊急提言する。
記
(1) 教育用端末(パソコン・タブレットなど)1人1台の整備
個別最適化された学習や、新しい学習指導要領に基づくプログラミング教育などを実効あるものとするために、早急に児童生徒1人に1台の環境を整備すべきである。この実現に向け、教育機会の平等を図る観点から、地方公共団体に委ねる財政措置ではなく、国が責任をもって手当てすべきである。
(2) 学校現場における高速・大容量通信環境の整備
端末の整備とあわせて、5G時代を視野に入れた、学校現場における高速・大容量通信環境の整備も進めるべきである。
(3) 教育のICT化を推進する人材の育成・確保
整備された新しいICT基盤を活用し、有効なアウトカムを得るために、民間との連携を強化するとともに、教育現場に企業からの人材を受け入れるなど、教育のICT化を推進する人材の育成・確保措置を講じるべきである。
以上