Diversity (多様性)、Equity (公平性)、Inclusion (包摂性) とは、
イノベーションを生み出し、持続的な成長を図るための土壌。
今までにない組み合わせを発見する。今までとは見方を変えてみる。
イノベーションは、そこから始まる。
だから組み合わせも見方も多様なほうがよい。そして多様さを楽しめる姿勢が大事。
こうした認識のもと、経団連では、博報堂の研究機関 UNIVERSITY of CREATIVITY と共同で
様々な分野のイノベーターにインタビューを行い、その模様をシリーズ配信しています。
本欄では、動画に収まりきらなかった部分も含め、インタビュー内容を紹介していきます。
月刊 経団連 2023年2月号掲載
多様性こそが成長の原動力
https://youtu.be/xA0G_J3OiEc
魚谷 雅彦(資生堂会長CEO)
- 本質にたどり着くまで相互に疑問をぶつけ合う
- 新たなロジックを身に着けると人生が豊かになる
- 時代が個性を育む
トライ・アンド・エラー
迷いながら進むことで道が開ける感覚
https://youtu.be/NKMzArhYboM
永山 祐子(建築家)
- 多国籍の関係者にコンセプトを共感してもらう
- 国を越えた共通感覚を日本的で繊細な表現で形にする
- 個人の思いをいろいろな人が共感すれば前に進める
- 捉え方や感じ方を分かち合うと目線が合う瞬間がある
- 戦わない、諦めない、粘り強く互いに歩み寄る
- 同じ目的意識を持ち、当事者になって互いを理解する
面白さを生む原動力は「違い」
https://youtu.be/ZgPKWbS2BgY
本島 なおみ(MS&ADインシュアランスグループホールディングス執行役員(DE&I担当))
- 役員と社員との対話の仕組みでインクルーシブなリーダーシップを学ぶ
- DE&Iの3つのポイント
正直なこと、勇気を持つこと、謙虚であること - 似た者同士で集まっていても発見も成長もない
- 自分にはない考えや感じ方を知ることで、世界は広がる
いろんな人と出会い、思い込みを崩す
https://youtu.be/C4JcKm6f-c8
為末 大(Deportare Partners代表)
- オリンピック選手にも得意不得意がある
- 肩書を外して夢中で遊ぶときに個性が表れる
- ぶつかり合いを乗り越えて折り合いをつける
- いろんな人と出会う中で思い込みが崩れていく
- 自分を変えるためにできること
- 信念は死ぬまで仮決めにしかならない
最初の変化の兆しをつくる
─Be the change that you wish to see in the world
https://youtu.be/H01FlUvyRcs
松中 権(グッド・エイジング・エールズ代表/プライドハウス東京代表)
- 「みんなちがって、みんないい」という言葉で思考停止をしない
- 配慮に欠ける言動があっても互いに指摘できる関係性を築きたい
- コミュニケーションの秘訣は3つ
共通点探し、意見衝突時のクールダウン、楽しくて大きな目標共有 - 悩んだ時に思い出す言葉
「小さくてもいいから、最初の変化になりなさい」
月刊 経団連 2023年3月号掲載
多様性を重んじるなら「利他的」であれ
https://youtu.be/kM4VFIyYI3M
冨永 愛(モデル)
- 17歳で渡米
自分の視野が広がる瞬間 - 全てが「It's up to you」
なんでも試してみればいい - 価値観と美しさの多様性を認めていく
- 日本のDE&Iの行方は「どれだけ早く行動するか」
- 100歳までモデルでいるために変革していく
多様性に育まれた教育の現場から世界の不均衡に斬り込む
https://youtu.be/XW2TDpZsrXg
星 友啓(スタンフォードオンラインハイスクール校長)
- ブラック・ライブス・マター運動のきっかけとなった事件から学んだこと
- グローバルな多様性が育む教育の現場で
- 不均衡や差別的な習慣をなくすための3つの大事な原理
- 相手の考えを理解するマインドセットを育てていく
- 教育の現場にも求められるDE&I
- 見えにくい不都合を解決していくモチベーション
- 日本の課題は子育てを巡る教育現場や親の負担感
DE&Iとは人や組織を育てるという優しさ
https://youtu.be/rG-1LoLZ548
中島 徳至(Global Mobility Service社長CEO)
- 多様性を受け容れることで事業が生み出される
- 新たなメンバーを受け容れることで生まれるもの
- 「課題観」を持った人がイノベーションを巻き起こす
- 大事なのは未来を読み解く力と感じる力
- イノベーションの流れを停滞させないために
- 責任と自覚を持った優しさが世の中全体に求められている
- 社会のリーダーとなる人材を育てる
オープンマインドで世界を生き抜く力を身につける
https://youtu.be/ARk3vRp6U2o
ロレーナ・デッラジョヴァンナ(日立製作所執行役常務 Chief Sustainability Officer)
- コンフォートゾーンから出て実感したこと
- DEIはビジネスと社会を変革する大きな推進力
- 偏見を自覚することは他者への共感や理解を深めるのに役立つ
- 多様性が高いチームでこそイノベーションは実現できる
- 共感力とコミュニケーション力
- 私たちは完璧ではないからこそ、自分の考えを他者と共有していく
目標はタワシになること
https://youtu.be/uNxc5pvJn3E
岡戸 伸樹(日本HP代表取締役社長執行役員)
- 異分子を積極的に導入することでイノベーションが生まれる
- 衝突を恐れずにコンフリクトマネジメントをしっかり行う
- 異分子を受け入れるリーダーの覚悟
- 多様な人を受容するワークスタイルへ
- 日本のDE&Iのヒントは「八百万の神」
- 目標はタワシ、トゲを増やして丸くなる
月刊 経団連 2023年4月号掲載
自分を磨き他の人に興味を持ち自分にできることから
https://youtu.be/TpsfZkKcFss
工藤 禎子(三井住友フィナンシャルグループ取締役執行役専務グループCRO
三井住友銀行取締役兼専務執行役員)
- 多様なメンバーでチームを作ることの大切さ
- 自分なりのリーダーのスタイル
- 自分で変えられるところから
- 個を磨き、他を支える
- 他の人に興味を持ちギャップを超えていく
未来を目指してチャレンジできる環境を作る
https://youtu.be/IDm5PXNVuH4
堀江 愛利(Women's Startup Lab 代表取締役)
- ビジョンを共有して仲間を巻き込む
- 同じ目標を持っているから助け合える
- 自分の軸を持ってチャレンジする
- DE&Iとは、平等にチャンスをもらえる環境を作ること
- 謙虚に、少しずつでも前に進む
- 自分のワクワクを見失わないこと
違いは個性、多様性はあなたの強みです
https://youtu.be/mwAf53qTwOU
浅川 智恵子(日本科学未来館館長/IBMフェロー)
- ユーザー視点で点字デジタル化の研究開発にかかわる
- 目が見えない私は、ダイバーシティそのもの
- 人生をポジティブに捉えられるようになるまで
- オープン、フレキシビリティー、そしてアクセプタンス
- 違いを受け入れて作る社会
- 日本科学未来館の挑戦~ニーズを理解して一緒に未来を考えられる場にしたい
- 仲間と一緒に切磋琢磨する機会が財産
月刊 経団連 2023年6月号掲載
違う考えに出会ってもたじろがない
https://youtu.be/XYEonPqJRDk
片野坂 真哉(ANAホールディングス会長)
- 多様性あふれるエアラインビジネスを支える風土
- 女性の活躍を後押しする制度を
- DE&Iがイノベーション創出の源泉
- たじろがず、謙虚に、大それたことだと身構えない
- 組織ではなく「個人」を前面に出すこと
- 様々な自由を想像し、相手を思いやる力を
- 異なる意見を尊重し多様性を育む
- 進化していく企業とDE&I
“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う
https://youtu.be/qKo7d4NYSIE
松田 崇弥(ヘラルボニー社長)
- 違いを愛する
- 素晴らしいアートをシンプルに世に出したい
- 資本主義経済の中でアートビジネスとして成立させる
- 自分も会社も謙虚であれ
- 地元岩手で事業を展開し熱狂をつくりたい
- 作家に事業化のプロセスを見せていく
- 「異彩を、放て。」
失敗は大成功だ
https://youtu.be/J58uYDzXIjs
サヘル・ローズ(俳優)
- お互いに地球人
- 価値観の違いを楽しむコミュニケーション
- 失敗が自分を磨いてくれる
- 対人関係が社会を動かしている
- 自分の色を大切にする
- 豊かな社会に広がる見えない貧困
月刊 経団連 2023年9月号掲載
摩擦や葛藤を経た対話はクリエイティブな結果を生む大事なステップ
https://youtu.be/cgddkiz5UVE
篠田 真貴子(エール取締役)
- “多様性”にダイブして好奇心を持つ
- 一人ひとり「当たり前」の尺度は違う
- 「聴く」ことは「対話する」こと
- 自分のバイアスを知り、意識的に修正する
- 人をその人として理解すること
同じ空を見るということ
https://youtu.be/RRlj5vXj3QU
宮田 裕章(慶應義塾大学医学部教授)
- “異質な存在”としての経験
- 人類が共有すべきものが可視化された
- 他者が大切にしているものを知りたい
- 「相容れない」ものを活用していく
- 自分の中での一貫性(インテグリティ)
- 多様な豊かさを共につくる
違いにワクワクすることが原動力
https://youtu.be/5S_mjCXW6hU
川﨑 レナ(アース・ガーディアンズ・ジャパン代表/
ユーグレナ2代目CFO(Chief Future Officer:最高未来責任者))
- 経験をもとに“提供する立場”へ
- 「失敗してもよい環境」が育んだもの
- 自分の欲しい未来をかたちづくる
- グレーゾーンの中から何を生み出せるか
- いろいろな人がいるからワクワクする