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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年3月13日 No.3675 シュケンブリ・マルタ経済・企業・戦略プロジェクト相と懇談

シュケンブリ大臣(左)と齋藤部会長

経団連の齋藤洋二ヨーロッパ地域委員会企画部会長らは2月10日、東京・大手町の経団連会館で、マルタのシルビオ・シュケンブリ経済・企業・戦略プロジェクト大臣と懇談した。シュケンブリ大臣の発言概要は次のとおり。

マルタと日本は、地理的には離れているが、共に海洋国家であり、多くの共通点がある。

マルタ経済は、かつては製造業が中心だったが、現在は観光・デジタル産業も盛んであり、金融、エンターテインメント、ゲーム産業も成長している。近年、EU内でトップレベルの経済成長を遂げている。日本への輸出はクロマグロが大半を占めるが、今後は次のステップとして、その他の貿易・投資についても多様化を進めたい。日本とマルタは、海運、デジタル、ゲーム等で協力を深める余地がある。

マルタは地中海の中心にあり、イタリアから約60マイル、リビアから約80マイルなので、欧州とアフリカの双方にビジネスを展開できる。また、英語を公用語としており、EUおよびユーロ圏に加盟している。多くの国と租税条約を締結しており、法人実効税率は(還付等により最低)5%であり、政府補助により電力も安価である。政治的にも安定しており、治安も良い。小国で人口密度が高く、企業が新サービスを試験的に行うための理想的な環境がある。スタートアップ振興にも取り組んでおり、投融資を行うだけでなく、スタートアップに携わる人向けのスタートアップ・ビザも発行している。また、外国企業においてマルタからリモートで勤務する人向けのノマド・ビザも発行している。

ぜひ日本企業のマルタへの進出、経団連のマルタへの訪問をお願いしたい。

【国際経済本部】

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