経団連は12月12日、東京・大手町の経団連会館で幹事会を開催した。日本赤十字社の紀野修一業務執行理事・血液事業本部長が「医療を支える献血~次世代につなぐ献血の輪」と題して講演した。概要は次の通り。
献血血液はわが国の医療現場を支える必要不可欠なものであるが、少子高齢化の進展や、行動様式の変容などを背景に、献血をめぐる状況は大きく変化している。特にコロナ禍を機に、在宅勤務者の増加などを背景として、10~40歳代の献血者が減少しており、献血血液の将来にわたる安定的確保が厳しい状況にある。
そこで企業には、従業員に対し献血の重要性を一層積極的に発信していくことに加え、特に在宅勤務者に対して、身近な献血会場での協力を呼びかけてもらいたい。具体的には、職域における従来の取り組みである献血バスや、会議室などを利用したオープン献血の実施に加え、おのおのの従業員にとって身近な献血ルーム等での献血が挙げられる。
日本赤十字社においても、ウェブ上での事前予約や問診への回答が可能な、献血アプリ「ラブラッド」の普及に努めるなど、新たな推進方策を実践している。献血の輪を次世代につなぐため、企業には引き続き、その重要性の発信と企業献血の推進への協力をお願いしたい。
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献血に関する問い合わせ、協力等の申し出は、日本赤十字社血液事業本部献血推進課(電話=03-3497-7508、電子メール=ketsuken@jrc.or.jp)または日本赤十字社ウェブサイト内「全国血液センター」まで連絡願います。
【総務本部】