経団連は日欧経済関係の重要性に鑑み、ほぼ毎年欧州各国にヨーロッパ地域委員会ミッションを派遣している。今年は12日から20日にかけて、ヨーロッパ地域委員会の佐藤義雄委員長、石塚博昭委員長を団長とするミッションが次の4カ国、1地域を訪問した。今期のEU議長国であるルクセンブルク、EUの首都ブリュッセルを擁し多くの日本企業が欧州統括拠点を置くベルギー、次期EU議長国であり昨年10月の国王来日時にミッション派遣の要請があったオランダ、そして世界的な経済・金融危機をいち早く克服し、いまや高い成長を遂げているアイルランドの4カ国ならびに経団連ミッションとしては初めての訪問となる北アイルランド(英国)である。
訪問先では主に二国間経済交流拡大の方策について意見交換を行い、いずれの国においても日本とのさらなる関係強化に対して強い期待が表明された。日EUEPA交渉については、両団長から2015年末までの大筋合意実現の重要性を説明し理解を求めたところ、すべての訪問先で極めて前向きな反応が示され、年内合意に対する支持が表明された。
■ 主な訪問先
- ルクセンブルク
- ベッテル首相、シュナイダー副首相兼経済大臣、ルクセンブルク企業連合(Fedil)、ルクセンブルク商工会議所
- ベルギー
- ペーテルス連邦政府副首相兼経済大臣、ゴスアン・ブリュッセル首都圏地域政府経済大臣、ブルジョワ・フランドル地域政府首相、マルクール・ワロン地域政府副首相兼経済大臣、ペクステーン外務省官房長、ベルギー産業連盟(FEB)
- オランダ
- ダイセルブルム財務大臣、カンプ経済大臣、オランダ産業経営者連盟(VNO-NCW)
- アイルランド
- ブルートン雇用・企業・イノベーション大臣、ハウリン公共支出・改革大臣、アイルランド企業・雇用者連合(Ibec)
- 北アイルランド
- フォスター自治政府首相代行、北アイルランド開発庁
【国際経済本部】