オリンピックやパラリンピックに出場した、あるいはこれから出場を目指すアスリートを対象とする「アスナビ」(注)説明会が4月24日、東京・大手町の経団連会館で行われた。
経団連(榊原定征会長)では、スポーツ支援における重要テーマの一つに、アスリートのセカンド・キャリア形成支援を掲げている。この一環としてアスリートが安定した生活基盤を得て競技に打ち込めるよう、日本オリンピック委員会(JOC)による就職支援事業「アスナビ」に協力、昨年5月に続いて2回目となる説明会を開催した。
当日は、経団連会員企業から人事・採用責任者など81名が出席。青木剛JOC副会長の冒頭あいさつに続き、小堀勇氣選手(競泳、ロンドンオリンピック出場)、知的障がいを持つアスリートとしては初めて「アスナビ」説明会に参加した津川拓也選手(知的水泳、ロンドンパラリンピック6位入賞)など、就職を希望する6名がプレゼンテーションを行った。アスリートたちは、競技活動での実績を紹介するとともに、「自分は企業に何を貢献できるのか」をアピールした。
また、大阪ガスの朝原宣治氏(陸上、北京オリンピック4×100メートルリレー銅メダリスト)が「目標達成のためのセルフマネジメント」とのテーマで講演し、企業にとってのアスリート採用の意義などを語った。
説明会の終了後は、アスリートと企業関係者による自由懇談の場も設けられた。これらを通じて、アスリートの採用・支援に関心を持った企業には、後日、JOCを通じて個別面談の場が設けられる。
(注)アスナビ(アスリートナビゲーションシステム)=トップアスリートと企業によるwin-winの関係を構築するために、JOCが2010年から実施。これまで、企業47社に65名のアスリートが採用されている。詳細は http://www.joc.or.jp/about/athnavi/ 参照
【教育・スポーツ推進本部】