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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年1月29日 No.3209 第118回経団連労使フォーラム開催 -日本再興の礎を築く企業の成長戦略とは~イノベーションの推進とダイバーシティ戦略

経団連事業サービス(榊原定征会長)は26、27の両日、東京・大手町の経団連会館で「第118回経団連労使フォーラム」を開催した。企業経営者や人事・労務担当者ら約260人が参加、「日本再興の礎を築く企業の成長戦略とは」をテーマに春季労使交渉・協議の重要課題への対応策を探るとともに、イノベーション創出や多様な人材の育成・活用に関する企業の取り組みについて幅広い討議を行った。

開会あいさつで榊原会長は経団連ビジョン「『豊かで活力ある』日本」に触れ、「明るい未来を切り拓き、次の世代へ活力ある経済社会を引き継いでいくのはわれわれ世代の責務。オールジャパンで日本再興に取り組み、経済社会のダイナミズムを取り戻していかねばならない」と指摘。日本経済は長引くデフレによる縮小均衡から脱却できるか否かの正念場で、今求められるのは痛みや摩擦を厭わない勇気と挑戦する行動力であると強調した。

一方、春季労使交渉・協議について、好循環の2巡目を回すため、経済界としても一歩前に踏み出した対応を図る必要があると指摘。デフレ脱却と経済再生の主役は企業との認識のもと、積極的な経営を通じて企業収益を拡大し、設備投資や研究開発投資、雇用の増加、そして賃金の引き上げにつなげていくようお願いしたいと呼びかけた。

第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏の「2015年・日本経済の行方」と題した講演に続き、日本郵船会長の宮原耕治氏、東芝副会長の佐々木則夫氏、東京大学大学院教授の橋本和仁氏により、イノベーションを創出する企業組織や人材像、その育成のあり方などをめぐり鼎談が行われた。

1日目最後には連合の古賀伸明会長が「持続可能な社会をめざして」をテーマに講演。経済好循環の観点から2%以上の賃金引き上げを求め、底上げ・格差是正を一層重視した取り組みを進めるとの方針を表明した。

2日目には、企業の労務担当役員と産別労組リーダーが「今次労使交渉に臨む方針」で講演。続いて「企業を活性化するダイバーシティ戦略とは?~多様な人材の育成・活用」をテーマに、企業の人事労務担当役員によるパネルディスカッションを実施。各社事例を参考に目指すべき方向性や課題について討議した。

また、千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター所長の古田貴之氏が「ロボット技術と未来社会」と題して講演した。

【経団連事業サービス】

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