経団連の米倉弘昌会長は6日、大宮英明副会長、佐々木則夫副会長、井手明彦審議員会副議長らとともに、東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、東京電力の廣瀬直己社長、石崎芳行福島復興本社代表らの案内のもと、廃炉に向けた作業状況等を視察した。
作業拠点である重要免震棟で詳細な説明を聞いた後、現場作業員等の前であいさつに立った米倉会長は、非常に厳しい環境のなか、大変重要な業務に取り組んでいることに深い敬意と感謝の念を表するとともに、安全に廃炉作業を進めることなくして福島の復興はないと指摘し、廃炉に関する研究開発や今後の原子力政策のあり方について検討し、復興の推進に貢献していく方針を明らかにした。
米倉会長は視察後、福島Jヴィレッジで、地元自治体で構成される双葉地方町村会の山田基星会長(広野町長)、渡辺利綱副会長(大熊町長)らと面談し、周辺地域の復興をめぐり、意見交換をした。席上、米倉会長は、経団連はこれまでも、被災地の産業復興、産品消費拡大、自治体への人材派遣、ボランティア等の支援などの協力を行ってきたが、今後も引き続き、地元自治体のニーズに合った協力を行うと述べた。
【環境本部】