経団連は12月26日、第二次安倍内閣の発足を受けて、「新内閣に望む」を取りまとめ、建議した。全文は次のとおり。
新内閣に望む
わが国は依然として課題山積、内憂外患の状況にある。国民と企業が自信を取り戻し、国際社会に日本の変化と新たな可能性を示すためには、成長を通じて真に安定した経済を構築していかなければならない。日本経済の再生こそ、新内閣に対する国民の期待である。
グローバルな競争圧力が日に日に強まるなか、経済活性化の阻害要因となる規制や制度を改革し、事業環境の国際的なイコール・フッティングを確保することは急務となっている。一刻も早く、TPP交渉への参加等による自由貿易体制の推進を含め、民間活力が十分発揮できイノベーションが推進される環境を整備し、国内外から投資と雇用を呼び込むことによって経済活性化を図り、デフレから早期に脱却する必要がある。
新内閣には、国民本位・政策本位の見地から与野党の協力を確保し、以下の重要政策課題に迅速果敢に取り組み、成果を示していただきたい。経団連としても支援する。
記
1.震災からの本格復興
2.成長促進的な経済政策の実行
3.エネルギー・環境政策の抜本的な再構築
4.持続可能で成長と両立する財政・社会保障改革の推進
5.諸外国との協力強化