経団連は9日、東京・大手町の経団連会館で、ミャンマー上院(民族代表院)のキン・アウン・ミン議長との懇談会を開催した。
経団連からは、川村隆副会長・アジア・大洋州地域委員長、江頭敏明共同委員長が出席、4月に公表した「日ミャンマー経済関係の強化に関する提言」を紹介したほか、ミャンマーの民主化と国際社会との連携とともに、わが国ODAの拡大に関する協議が着実に進展していることを歓迎し、これにより両国の経済交流が今後一層活発化することを期待している旨を伝えた。
これに対し、キン・アウン・ミン上院議長らミャンマー側出席者からは、「ミャンマーは、日本企業の関心の高い鉱物資源のほか、天然ガス、石油などの天然資源が豊富である。議会は、法整備により日本との経済関係強化を支援していく」との発言があり、具体的には、法人税免除期間の延長、外国企業の土地借用先の民間企業への拡大、外貨送金規制の緩和など、外国投資に関する法制度の見直しを加速していることを説明した。また、日本の技術力と資金力を活用し、鉱物資源の開発を日本と進めたいとの意向を示した。
【国際協力本部】