日本経団連事業サービス(米倉弘昌会長)は、産業界を担う次代の経営リーダーの研鑽の場である「日本経団連フォーラム21」の第22期修了式を13日、東京・大手町の経団連会館で行った。
冒頭、同フォーラムのチーフアドバイザーを務める米倉経団連会長があいさつし、「これからの経営のリーダーにとって重要なのは、世界で起こりつつある変化をいち早くつかみ取り、新しい製品、技術、経営の進め方というかたちに具現化して、事業の成長につなげていく力である」との考え方を示した。さらに、「皆さんには、フォーラム21を通じて得た発見や気付きをきっかけとして積極的に関心の領域を広げ、世の中の変化に対する感受性をさらに高めてほしい」と修了者を激励した。その後、米倉チーフアドバイザーがメンバー一人ひとりに修了証書を手渡した。
日産自動車特別顧問の高橋忠生アドバイザーのあいさつの後、今期メンバーが1年にわたる講座を振り返り、「講座を通じて、日常業務に追われて視野が狭窄していた自分にあらためて気付き、視座の置き方を学ぶことができた」「講座で多くの刺激を受けた。『考える』ことは当然であり、今後は具体的な『アクション』につなげていきたい」等の感想や抱負を語った。最後に三井物産戦略研究所会長の寺島実郎アドバイザーがあいさつし、修了式は終了した。
なお、修了式に先立ち、野村證券金融経済研究所経済調査部長・チーフエコノミストの木内登英氏が、「2012年内外経済見通し」と題して講演を行った。
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日本経団連フォーラム21は、企業の役員や部長クラスのメンバーが、産業界を担う次代の経営リーダーとして研鑽を深めることを目的として、1990年にスタート。これまでの修了者数は633名に上る。2012年度第23期は、5月22日に開講する。
同フォーラムの詳細に関する問い合わせは、日本経団連事業サービス研修担当(電話03‐6741‐0042)まで。
【日本経団連事業サービス】