GREEN×EXPO 2027は、「新しいグリーン万博」という構想のもと、自然・人・社会が「共に持続するための最適解」を日本・横浜から発信していくことを目指している。ここ数年来、カーボンニュートラルやネイチャーポジティブをめぐる国連などの国際的な枠組みにおける議論が収束し、国レベルでの基本方針や国家戦略から、多様な主体が連携し、より身近で具体的な施策・アクションに取り組むフェーズに進みつつある。そこでは、企業・経済界が一層、積極的に協力・参画することが求められる。
【特別寄稿】
2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)への期待
菅 義偉(前内閣総理大臣・衆議院議員)
GREEN×EXPO 2027が目指すもの
十倉 雅和(2027年国際園芸博覧会協会会長)
- 山中 竹春(横浜市長)
- 涌井 史郎(GREEN×EXPOラボ チェアパーソン/
東京都市大学環境情報学部 特別教授)
- ■ 「新しいグリーン万博」とは
─ 課題認識と目指す姿 - 「地球市民」をエンジンとした博覧会に
- 市民力が育まれてきた横浜で、脱炭素化を実現
- DXとGXを融和させ未来の暮らしを可視化する
- ■ 企業・産業界の参画を促すための発信
- グリーン社会への貢献は企業価値の向上につながる
- 自然共生の知恵が記憶された上瀬谷の地
- 「環境」は1都3県の共通課題
- ■ グリーン万博後の新しい社会
- 博覧会のレガシーを次世代の社会形成につなげる
- 新しいライフスタイルや技術開発のヒントを提示する場に
グリーンインフラで創る国際園芸博覧会
斉藤 鉄夫(国土交通大臣(国際園芸博覧会担当))
- これまでの政府の取り組み
- 今後への期待
食や農に視野を広げた国際園芸博覧会の成功に向けて
坂本 哲志(農林水産大臣)
- NbSを提示する博覧会へ
- 「みどりの食料システム戦略」への理解醸成
大阪・関西万博と国際園芸博覧会の連携
―万博からつながる園芸博覧会への期待
齋藤 健(経済産業大臣)
- 節目を迎えるにあたり
- 大阪・関西万博でのイノベーション発信
- 万博からつながる園芸博覧会への期待
横浜の特性・地勢を活かしたEXPOへ
―地元経済界の期待
上野 孝(神奈川県商工会議所連合会会頭/横浜商工会議所会頭)
- 横浜で開催する意義
- 国際園芸博覧会開催への期待
- 国際園芸博覧会のレガシー
─ 開催後のまちづくり - 国際園芸博覧会開催に向けて
いのち輝く「Vibrant INOCHI」を世界へ!
黒岩 祐治(神奈川県知事)
- 1都3県で開催される初の万博
- 神奈川の花き園芸の風土、特色
- いのち輝く「Vibrant INOCHI」をテーマに神奈川の魅力を発信
- オール神奈川で園芸博を盛り上げ
Nature-based Solutionsの実現に向けた企業の貢献と未来像
吉高 まり(三菱UFJリサーチ&コンサルティングフェロー(サステナビリティ)/
2027年国際園芸博覧会協会理事)
- COP28における議論動向
- ネイチャーポジティブをめぐる国際的枠組みや情報開示のフレームワーク
- GREEN×EXPO 2027を、NbSを具現化する絶好の舞台に
国際園芸博覧会への参画の意義
宮永 俊一(2027年国際園芸博覧会協会理事・財務委員長/三菱重工業会長)
- 国際園芸博覧会の趣旨
- 多様な参画方法
- 開催地横浜との縁
- 国際園芸博覧会の資金計画
- 寄附へのご協力のお願い
経団連生物多様性宣言・行動指針の改定とご賛同のお願い
西澤 敬二(経団連自然保護協議会会長・審議員会副議長/損害保険ジャパン会長)
- 経団連生物多様性宣言・行動指針の歴史
- 改定の趣旨
- 枠組みから行動へ
植物から得られる「いのち」のエネルギー
稲垣 吾郎(俳優・歌手)
- じっくりと植物に向き合い慈しむ
- 植物や自然に根差した日本の文化が世界へ発信される場に