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税制改正に関する提言
I. 税制改正に関する基本的考え方(要旨)
(第I章の全文はこちら)
- 税制改正に対する視点
- 税制改革の必要性
日本の経済構造改革を進める上で、税制改革は避けて通れない課題。
(背景)(1)超高齢化社会の到来への対応、(2)大競争時代への対応
- 税制改革の前提
税制改革にあたっては、抜本的な歳出削減が前提となる。特に社会保障制度の見直しが必要。
- 税制改革の方向
個人ならびに法人の所得に対する直接税に偏った税体系を是正。
- 個人所得税
- サラリーマンの重税感を緩和するため、中堅所得層における一層の累進緩和、最高税率(所得税・住民税併せて)50%程度への引き下げが必要。
- 国民の自助努力を支援する税制措置の整備が必要。
- 法人税
- 企業の公的負担(税+社会保障)は極めて重い。経団連公的負担アンケート結果によると、負担控除前収益の7割を超える負担になっている。
- 現在約5割の法人実効税率を少なくとも米国なみの約4割まで引き下げる。
- 連結納税制度の早期導入
- 法人税制の適正化(経済活力の維持・強化、国際的整合性)
- 欠損金の繰越・繰戻制度の拡充
- 引当金の維持
退職給与引当金をはじめとする引当金は、企業会計上、計上を義務付けられているものであって、企業優遇税制ではない。
- 租税特別措置の見直し
社会的規制への企業の対応の促進、経済構造改革の推進、科学技術立国の実現の観点から見直すべき。
- 企業年金税制の見直し(特別法人税の撤廃)
- 土地税制
- 地価税の廃止、固定資産税の負担軽減
- 長期土地譲渡益課税重課の廃止
- 登録免許税・不動産取得税の軽減
- 金融・証券税制
金融・資本市場の空洞化阻止の見地から有価証券取引税、取引所税の撤廃、ならびに、配当に係る二重課税の排除。
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