日本経団連では、2002年11月の「高速道路整備および道路関係四公団民営化に関する意見」において、首都圏中央連絡自動車道、東京外かく環状道路及び首都高速道路中央環状線の、いわゆる首都圏三環状道路の着実な整備を訴えてきた。しかしながら、これらの整備は、その後、必ずしも順調に進捗しているとはいえない。
首都圏三環状道路の整備の遅れにより、下記のような問題が発生している。
首都圏三環状道路が整備されれば、上記の問題が解決されるほか、物流の効率化により、産業の国際競争力の強化や快適なモビリティの実現が期待できる。また、首都圏三環状道路のメリットを享受するのは、ひとえに首都圏地域だけでなく、首都圏の高速道路ネットワークが完成することで、東西を結ぶ人的・物的交流がスムーズに行われる等、わが国の社会経済全体にとってもメリットが大きい。
他方、諸外国を見ると、ロンドン、パリ、北京やアメリカの多くの大都市では規格の高い環状道路が整備されており、それが都市の基盤インフラとして、都市圏をはじめとする社会経済の発展を支えている。現にわが国でも東海環状自動車道の整備により、上記の問題の解決に大きく貢献している。
このような認識にもとづき、日本経団連として、下記の通り首都圏三環状道路の一刻も早い整備を改めて要望する。
1.政府は、首都圏三環状道路釈�蓿繙就�粮㏍芍��轣蛹≒鳫�笏蜿遐�竚癈鷭∂焜聨纃瘟赧漓�籬�㏍聽轣蛹就屋梓九唄碓彊医鰻怯⊂桿轣蛹Γ蔚飴頏阡繝�籟鹿畩の整備を計画的に進める必要がある。
2.当面は、東京都市圏の東側は外環、西側は圏央道等を中心とする「重点リング」の概ね5年以内の完成を実現すべきである。
3.東名高速道路から東北自動車道までを繋いで、わが国の高速道路ネットワークの枢要部を形成するには、外環道のうち計画が著しく遅れている関越・東名区間の整備を進めることが重要であり、緊急に都市計画を策定し、直ちに事業着手すべきである。