4月23日(水) |
盧武鉉 大韓民国大統領への表敬訪問より −第35回日韓・韓日経済人会議 |
「大統領のリーダーシップにより、さらに日韓関係が発展することを期待します。産学官で研究中の日韓FTAについては、早く政府間交渉に入れるよう支援をお願いします。日本経団連は、日韓経済協会と協力した活動のほか、韓国全経連と1983年から毎年首脳懇談会を行っており、2001年に『日韓FTA早期締結』の共同コミュニケを発表し、FTAの早期締結について日本政府に働きかけています。今年の秋には20回目の懇談会があり、その際にまたお目にかかれることを期待しています。
私事ですが、私は韓国の映画や小説が好きで、韓国映画の『JSA』、『チング』、『ラスト・プレゼント』を見て感動しました。また、NHKで放送しているドラマ『冬のソナタ』も現在まで3回見ました。日韓では音楽、小説、映画等の交流が進みつつあります。私は文化交流が大切だと思っていますが、経済界でもさらに交流を進める必要があると思います。」
「外資系会員の皆さんが日本の現状に対して持っている問題意識は、大変良くわかります。それは、日本人が感じていることを、そのまま代弁しているからです。2025年に向けて、日本が変わらないと、日本はグローバル・カントリーにはなれないという思いから、日本経団連は今年の1月に新ビジョン『活力と魅力溢れる日本をめざして』を出しました。
この20年間を見ますと、日本でも相当な改革が進みつつあると考えていいと思います。これは世代間の違いかもしれませんが、日本の若い世代には、留学をしたり海外に住んだ経験のある人、英語による高いコミュニケーション能力を持った人も増えており、日本の国際化は深まっていくと思います。外資系会員とも、今後ともこのような機会を持ち、アドバイスもいただきたいと思います。」