2015年7月9日
一般社団法人 日本経済団体連合会
一般社団法人 日本経済団体連合会
【震災復興】
岩手、宮城に比べ、福島は福島第一原発の廃炉、除染、11万人に及ぶ避難者、風評被害など多くの困難な課題を抱えており、復興はまだこれからということを改めて認識した。とりわけ、風評被害については、本日、JA郡山市 片平倉庫の米の全量・全袋検査を視察したが、福島産米はいまだに市場価格よりも2、3割低い価格で取引されていると聞き、非常に深刻な問題であると受け止めている。経団連としても、政府への働きかけや国民、社会への情報発信など福島の復興に向けてできる限りの貢献をしていきたい。
また、南東北BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)研究センターを視察したが、こうした世界最先端の技術へのチャレンジが復興、ひいては新しい東北の創生につながると感じた。福島では、ロボット技術や再生可能エネルギーの研究開発も進められており、医療産業も含めこうした世界最先端の分野での技術開発が産業復興につながることを期待している。
経団連としても、震災からの復興を最重要課題に位置づけている。引き続き、復興庁や被災自治体への企業人の派遣、被災地産品の消費拡大、風化の防止など精力的に取り組んでいく。
以上