【日ＥＵ ＥＰＡ】

経団連ではこれまで、日ＥＵ ＥＰＡを実現するため、毎年欧州にミッションを派遣し、欧州の政府・経済界に働きかけを行ってきた。一昨年、訪欧した際には、欧州側の関心が高かった非関税障壁について議論を進めるため、日欧の経済団体や業界が対話を行うことを、ファンロンパイ欧州理事会常任議長、メルケル独首相、キャメロン英首相ほかに提案し、賛同いただいた。その後、業界対話を進めるなど双方で努力を重ねてきた。本日夕方に日ＥＵ首脳間で電話会談が行われ、ＥＰＡ交渉の開始が決定される予定であり、喜ばしい。一日も早くＥＰＡが締結されるよう、スピードを上げて交渉をしてほしい。

【日中関係】

先週の訪中では、新たに就任された李源潮国家副主席にお会いした。国家副主席が日本の経済人と会談したことは、中国側が日中関係の改善を重要な課題であると考えている証左であろう。日本側からは、一刻も早く両国首脳会談を開き、信頼関係の再構築を望んでいる旨をお伝えした。経済界としては、経済交流と草の根レベルの交流を通じて、関係改善に貢献していきたい。