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会長コメント/スピーチ  記者会見における会長発言 記者会見における米倉会長発言要旨

2012年5月21日
一般社団法人 日本経済団体連合会

【G8サミットについて】

先進国首脳が膝を突き合わせて議論する良い機会となった。野田総理も欧州債務危機への対応として、IMFの資金基盤やチェンマイ・イニシアティブの強化などに取り組んでいる旨を説明するなど、積極的にトップ外交を展開されたことは良かった。

【ギリシャの再選挙について】

一部の世論調査では、ギリシャ国民の支持は財政緊縮賛成に向かっているとも言われている。ギリシャ経済が破綻すれば、金融システムの不安定化を通じて欧州の実体経済に大きな悪影響を及ぼす。選択はギリシャ国民に委ねられているが、経済破綻を回避し、国を再建する方向に向かって欲しい。

【企業業績の先行きについて】

今のところ、生産、輸出は緩やかに持ち直しているが、さらに円高が進めば輸出は大きな打撃を受ける。欧州債務危機が再燃することで、アジアの欧州向け輸出が減少すれば、日本経済も二次的な影響を受ける。企業業績の先行きは、円高の行方次第であり、政府、日銀には、世界経済と為替の動向を注視しつつ、臨機応変な対応を求めたい。

【東大の秋入学実施とギャップ・タームの導入について】

東大の濱田総長はよく「タフな東大生を育成したい」と言われるが、大学入学前の半年間に、社会奉仕活動やサマースクールへの参加などを通じて自分を磨くことは、幅広い視野を持つ人間の形成に繋がる。企業としてもそうした人材に期待している。

以上

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