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会長コメント/スピーチ  会長コメント 自由民主党総裁選挙結果に関する十倉会長コメント

2024年9月27日
一般社団法人 日本経済団体連合会

石破茂氏の自由民主党新総裁への就任を歓迎する。

石破氏は、閣僚や自民党幹事長などの要職を歴任され、地方創生や防衛分野をはじめとする幅広い政策に精通されており、経験豊富な政治家である。国内外に課題が山積する時代にあって、変革を推し進めるに相応しいリーダーといえ、その手腕に大いに期待する。経済界との連携をより一層密なものとし、課題解決に取り組んでいただきたい。

わが国は、デフレからの完全脱却に向けた正念場を迎えている。国内の産業活動の基盤となるエネルギー政策、とりわけ原子力の最大限活用や、革新炉・核融合の研究開発促進などは欠かせない。また、将来不安の払拭に向けた公正・公平で持続可能な全世代型社会保障制度の構築や、多様性を尊重する社会づくり、被災地の復興支援なども急がれる。加えて、複雑さを増す国際情勢の中、法の支配に基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化に向けた外交の舵取りが求められる。

こうした課題を前に、強力な内閣、党役員の陣容を整えた上で、政策を迅速に推進できる安定した政治の態勢が確立されることを期待する。

経済界としては、政府・与党と全面的に協力しつつ、デフレからの完全脱却と成長と分配の好循環の実現に向けた取り組みなどを進めていく。さらに、経団連として、2040年に向けたわが国・社会の目指すべき姿と課題の解決策を提示し、その実現に向けて積極的な活動を展開していく所存である。

以上

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