今日までの新型コロナウイルス感染症の拡大状況、専門家の意見、地方自治体や医療関係者などの声を踏まえ、政府として、国民の健康と生命を守り、事態の一刻も早い収束を図るための決断をしたものと受け止めている。

感染拡大は世界的に未だ終息の兆しを見せず、各国は引き続き様々な政策を通じて、感染拡大の防止と経済活動の維持に取り組んでいる。

わが国としても国民の健康と生命を守ることを最優先に、医療提供体制や社会機能を維持すると同時に、国民生活の維持、雇用と事業の継続を図っていかなければならない。政府には、30日に成立した補正予算を含む「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」の各施策を国・地方を挙げて速やかに実行に移すとともに、引き続き、国民生活や企業の経営状況などを注視して、きめ細かい配慮をお願いしたい。

緊急事態宣言の延長により、制約の多い環境が続くこととなるが、今一度国民一人ひとりが危機感を共有し、一丸となって対応していくことが求められている。経団連としては、今後とも、感染拡大防止策の徹底、医療物資等の提供など、政府・自治体の要請・指示に全面的に協力するとともに、自らが率先して行動することでこの難局を克服していく。