昨年末のTPP11協定（環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定：CPTPP）に続いて、本日、日ＥＵ ＥＰＡが発効したことを歓迎する。高水準で包括的な協定の発効にこぎつけられた日ＥＵ双方の関係者の方々のご尽力に改めて敬意を表したい。

世界経済の約３割、世界貿易の約４割を占める日ＥＵの間に自由な経済圏が誕生することは、双方の成長と雇用の創出につながるばかりでなく、反グローバル化の潮流、保護主義的・一方主義的な傾向が強まる今日、世界に向けて、日ＥＵが協力して自由貿易を推進していくとの力強く前向きなメッセージとなる。

日本、ＥＵならびにＥＵ加盟国の政府には、このＥＰＡを基盤として、国際貿易システムに対する信頼を立て直し、ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・発展に資するべく、グローバルな視点に立って行動してもらいたい。

経団連としても、企業に対しＥＰＡの活用を促すとともに、欧州経済界との対話・連携を深めることによって、そのような政府の動きを慫慂・支援していく所存である。