2011年3月17日
(社)日本経済団体連合会
(社)日本経済団体連合会
現在の市場の混乱は、投機的な動きであり、行き過ぎた水準とみている。
こうした円高が今後も続けば、わが国企業の業績や雇用、ひいては、日本経済に与えるダメージは大きくなる。
まずは、国を挙げて、被災地支援ならびに災害からの復旧とともに、原子力発電所の問題などに、あらゆる対策を早急に講じることによって、市場の鎮静化を図る必要がある。
あわせて、政府・与野党においては、必要となる補正予算など、被災地への迅速な対応とともに、政府・日銀は、市場の混乱がわが国経済に与える影響を極力抑えるために、市場の動向を注視し、各国との連携を密にして、為替介入の実施も含め、断固とした対応を講じていただきたい。
このような危機的な状況にもかかわらず、目先の利益を得るための投機的な動きが生じていることに疑念を感じざるを得ない。今こそ、国際市場に対して、強い倫理観と冷静な対応を求めたい。
以上