経団連国際教育交流財団(新沼宏理事長)では、経団連会員企業からの寄付を得て、将来、グローバルなビジネス領域での活躍を目指すとともに、日本の経済社会の発展に貢献する意志もしくはビジョンを有する学生に、海外留学のための奨学金を支給する「経団連グローバル人材育成スカラーシップ事業」を毎年度実施している。4月4日、当該事業の2024年度奨学生を対象に、「課題共有会」をオンラインで開催した。課題共有会は、奨学生の留学中の学修・経験がより充実したものとなるよう、留学前に各自の課題や目標を具体化させるために実施するもの。
留学に関するサポート内容の説明に続いて、グローバル人材戦略研究所の小平達也代表取締役が講演した。小平氏は「世界情勢の変化は激しく、私たちは何が起こるか分からない世界で生きている。未来は過去の延長線上にはない」と訴え、「ぜひ自分の手で未来を切り開いてほしい」と奨学生を激励した。
続いて、奨学生OB・OGより、留学の経験や現在の仕事との結び付き等を語るパネルディスカッションが行われた。OB・OGからは「自らの関心に従って行動できる学生のうちにさまざまな経験を積んでほしい」「留学の目的にとらわれず、異文化のなかで自らの価値観を見直し、新たな価値観を作り上げてほしい」といった助言が寄せられた。
奨学生とOB・OGとの少人数でのグループ討議では、留学に当たっての目標のほか、情報収集の重要性、近年の円安の影響、現地の人々と交流を深めるために取るべき行動など、幅広いテーマでさまざまな情報交換が行われた。また、同期の奨学生という縁を生かし、奨学生同士で今後も情報交換を継続し、関係を強めようとする場面も見られた。
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同財団では同奨学事業への寄付を募っている。寄付に関する問い合わせは、財団事務局(kyoikuzaidan@keidanren.or.jp)まで。
【SDGs本部】