経団連と数学界は5月25日、東京・大手町の経団連会館で第4回数理活用産学連携イニシアティブを初の対面形式により開催した。
開会あいさつで、小谷元子東北大学理事副学長は、同イニシアティブを通じて把握した数学界による人材育成や相談窓口、マッチングサービスに対する期待に応えるべく、近日中に相談窓口を始動する予定であると述べた。
その後、水藤寛東北大学材料科学高等研究所(AIMR)教授が「スマートホスピタルに向けた数理活用」、蓮尾一郎国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系教授が「形式論理応用によるスマート技術の効率化・安全性保証・社会受容」、平岡裕章京都大学・高等研究院教授が「トポロジカルデータ解析を用いたスマートシティ実現への応用例紹介」、坂上貴之京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻教授が「スマートな社会のための数理~社会実装の壁と谷について」をテーマにショートプレゼンテーションを行った。
プレゼン後、江村克己イノベーション委員会企画部会長のコメントに続いて、会場内で登壇者と参加者との間で活発なネットワーキングが行われた。
同イニシアティブは今後、数学界側に企画運営の主体を移行し、さらなる産学連携の推進に向けて活動していく予定である。
【産業技術本部】