経団連アジア・大洋州地域委員会ASEAN経済連携強化部会の田中秀幸部会長は、11月24日、フィリピン経済セミナー「SDGs達成に向けて~フィリピンと日本とのパートナーシップ」(駐日フィリピン共和国大使館、国際機関日本アセアンセンター主催、経団連共催)に登壇し、基調講演を行った。
セミナー冒頭、ドゥテルテ大統領はビデオメッセージを寄せ、「Build,Build,Build」プログラムのもと、フィリピンはインフラ投資を積極的に進めていることを紹介し、日比友好協力関係のさらなる深化・拡大への一層の期待を表明した。
田中部会長は「Society 5.0 for SDGsと日本企業の貢献」をテーマに講演。コロナ禍を通じて、社会のデジタルシフト、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進することの重要性が認識され、社会課題を解決する機運が高まったと述べた。
そのうえで、島国である日本とフィリピンは、地震、津波、台風など共通する自然災害の脅威に直面していること、エネルギートランジション、都市一極集中、海洋プラスチックごみ問題など多くの共通課題を抱えていることを指摘。持続可能な社会の実現に向けて日比協力の余地は大きく、日本企業が有する多くの技術、知見を展開することで、フィリピンの課題解決に貢献し、両国の絆を一層強固なものにしていく考えを示した。
アジア大洋州地域委員会は、引き続き、ASEAN各国との連携・協創に向けた取り組みを進めていく。
【国際協力本部】