11月17日、「名古屋大学・PwC Japan Joint HeForShe Seminar」が600名の参加者を得て、名古屋大学(名古屋市千種区)で開催された。同セミナーは、UN Woman(ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関)が進める世界規模でジェンダー平等を推進する運動「HeForSheキャンペーン」の一環として実施されたもので、経団連から吉田晴乃審議員会副議長・女性の活躍推進委員長が出席し、基調講演を行った。
吉田審議員会副議長は「The Digital Possible~第4次産業革命時代における女性の活躍」と題して、母親、BTジャパン社長、経団連審議員会副議長、規制改革推進会議委員という四足のわらじを履いて働いている自身の経験を紹介しつつ、女性活躍について講演した。なかでも、アメリカ、カナダ、イギリスの3カ国の通信業界において、営業の第一線で活躍しながら、シングルマザーとして子育てと両立していくことに葛藤があったと話した。セミナー参加者からは、「子を持つ親としてとても興味深く、また日々の生活にも前を向いて進む勇気をもらった」などといったコメントが多数寄せられた。
また、吉田審議員会副議長は、ICTを活用したコミュニケーションの重要性についても触れ、「テクノロジーを駆使することで、さまざまな人生を楽しむことができるデジタル社会の到来。女性も男性も欲張りに自己実現を目指していきましょう。第4次産業革命はわれわれの生き方改革から始まる」と締めくくった。
【政治・社会本部】