1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2016年11月3日 No.3291
  5. ドゥテルテ・フィリピン大統領歓迎昼食会を開催

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年11月3日 No.3291 ドゥテルテ・フィリピン大統領歓迎昼食会を開催 -貿易、投資、インフラ整備や技術革新への協力を推進

ドゥテルテ大統領(右)と榊原会長

経団連(榊原定征会長)、日本商工会議所(三村明夫会頭)、経済同友会(小林喜光代表幹事)、日本貿易会(小林栄三会長)、日比経済委員会(小林健・朝田照男・片野坂真哉代表世話人)は10月26日、公式実務訪問賓客として来日したロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン大統領の歓迎昼食会を都内で開催した。昼食会には、フィリピン政府高官や同行の経済人を含め、両国合わせて約280名が出席した。

冒頭、榊原会長が歓迎あいさつを行った。榊原会長は国交正常化60周年を迎えた両国は、幅広い分野で交流を深め、緊密で互恵的な関係を構築しているとし、特に貿易や投資等の経済面での関係の深さを強調した。また、同国の魅力的なビジネス環境や消費市場としての潜在性を評価、大統領の訪日を契機とする両国経済関係の一層の発展に期待を示した。さらに日比経済連携協定やASEAN経済共同体等の地域経済統合の進展により、サプライチェーン戦略上の拠点としての重要性は一層高まると指摘し、日本の経済界としても「貿易・投資のさらなる推進、インフラ整備や技術革新への協力等を通じ、フィリピンとともに持続的な経済成長を実現し、地域の安定と繁栄、さらには世界経済の成長に貢献していきたい」と述べた。

これを受けてあいさつしたドゥテルテ大統領は、フィリピンの産業化や戦略的重要分野の成長における日本企業の貢献に謝意を示すとともに、同国のビジネス環境の一層の改善に意欲をみせた。また、同国の繁栄と成長に向けて国内外から投資を誘致していくと表明し、「雇用を創出する産業や国民に所得機会をもたらす産業」を重視していくと述べた。さらに持続可能な成長の基盤となる平和と規律の重要性に言及、違法薬物や汚職対策、若年層の人材育成への強い意欲とともに、日本の協力に期待を示した。そのうえで両国の戦略的パートナーシップの成果を評価し、今後ともさまざまな取り組みにおいて、フィリピンは日本企業のパートナーであるとして、良好な関係を継続していきたいと述べた。

【国際協力本部】

「2016年11月3日 No.3291」一覧はこちら