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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年8月11日 No.3282 社会貢献プログラム改善のためのチェック項目学ぶ -社会貢献担当者懇談会

藤木氏

経団連は7月19日、東京・大手町の経団連会館で社会貢献担当者懇談会(金田晃一座長、山ノ川実夏座長)を開催した。電源開発(J―POWER)秘書広報部専任部長の藤木勇光氏から、CSR活動に取り組む企業等による「CSR活動の評価検討会」が社会貢献活動を効果的に推進するために作成したチェックリスト(222項目)について説明を受けるとともに、活発な意見交換が行われた。説明の概要は次のとおり。

電源開発では「エネルギーと環境の共生」を目指し社会貢献プログラム「エコ×エネ体験プロジェクト」を10年にわたり実施してきた。このようなプログラムをよりよいものとするため、企業やジャーナリスト、コンサルタントが参加する検討会を開催し、その結果できあがったのが「社会貢献活動推進のためのチェックリスト」である。

われわれは、社会貢献活動を「個別―一般」「内―外」の2軸で整理した平面上に、5つのステージに区分して整理した(図表参照)。そして、ステージごとに活動改善のためチェックすべき項目をまとめた。

ステージの根幹を成すのは、基本的な価値観や指針・原点からなる「Oゾーン」である。ここでは、プログラムのフレームや伝えたいメッセージがしっかりしているかを確認する。

具体的なプログラムを運営するステージ「Aゾーン」では、運営、広がり、振り返りができているか、質を確認する。

社内の評価を得るステージ「Bゾーン」では、部門の上司や役員への報告・連絡・相談を通じて活動が持つ意義と理解を共有するとともに、協力のコミットメントを引き出す。そのために、評価の実施と課題の抽出、社内評価形成がうまくできているかを確認する。

社会貢献活動を通じて社内のキャパシティ・ビルディングを図るステージ「Cゾーン」では、社内理解を得るための部門間交流や活動に対する社内の受け止め方の把握がうまくできているかを確認する。

社外の評価を得るステージ「Dゾーン」では、情報発信や社外の受け止め方の把握がうまくできているかを確認する。

最後に、「Oゾーン」に立ち戻り、もう一度確認を行うとともに、活動を総括してステップアップを図ることが大切である。

【政治・社会本部】

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