経団連(榊原定征会長)のヨーロッパ地域委員会(佐藤義雄委員長、石塚博昭委員長)では、佐藤委員長が4月18日、イタリアのルイージ・ブルニャーロ・ヴェネツィア市長と、石塚委員長が5月12日、ボジダル・ルカルスキ・ブルガリア経済大臣と、それぞれ都内で懇談した。
ブルニャーロ市長は、ヴェネツィアは日本では水の都、観光名所として有名だが、工業団地も整備されており、観光業だけではなく製造拠点や新たに建設中のオフショア港湾施設を通じたヨーロッパ物流の玄関として、グローバルにビジネスを展開していくうえで非常に有望な都市であると説明。日本とのこれまで以上の交流と新たな投資への期待を表明した。
ルカルスキ経済相は、ブルガリアは世界金融・経済危機を乗り越え、2015年には3%の経済成長を果たしており、法人税は10%とEU内でも低水準な税金と安価な人件費などを背景に対内直接投資が大きく伸びていると説明。07年のEU加盟以降、同国における日本のプレゼンスが相対的に低下していることから、再び良いパートナーとして、日本との貿易投資関係を深めていきたいと述べた。
【国際経済本部】