今夏のリオ五輪に出場する、あるいは2020年東京オリンピック・パラリンピックへの出場を目指すアスリートを対象とした「アスナビ」(注)説明会が4月27日、東京・大手町の経団連会館で行われた。
経団連では、スポーツ支援における重要テーマの1つに、アスリートの雇用やセカンド・キャリア形成支援を掲げている。アスリートが安定した生活基盤を得て競技に打ち込めるよう、14年度から日本オリンピック委員会(JOC)による就職支援事業「アスナビ」に協力、今回で3回目の説明会開催となった。
当日は、経団連会員企業から人事・採用責任者など約120名が出席。平岡英介JOC専務理事と山本一郎経団連オリンピック・パラリンピック等推進委員会企画部会長の冒頭あいさつに続き、レスリングの浜田千穂選手(14年世界選手権優勝)、障がい者によるボート競技・パラローイングの有吉利枝選手など、就職を希望する6名がプレゼンテーションを行うとともに、リオ五輪の日本代表に内定している競泳の青木智美選手と金子雅紀選手がビデオメッセージを寄せた。アスリートたちは、競技活動での実績とあわせて、「自分は企業に何を貢献できるのか」をアピールした。
最後に、元・東レアローズ女子バレーボール部の大山加奈氏(アテネオリンピック出場)が登壇。現役時代に所属企業から受けた支援の大きさ、ありがたさを振り返るとともに、「選手たちが競技に打ち込める環境を提供してほしい」と参加者に呼びかけた。
説明会の終了後は、アスリートと企業関係者による自由懇談の場も設けられた。これらを通じて、アスリートの採用・支援に関心を持った企業には、後日、JOCを通じて個別面談の場が設けられる。
(注)アスナビ(アスリートナビゲーションシステム)=トップアスリートと企業によるWin-Winの関係を構築するために、JOCが2010年から実施。これまで、企業75社に104名のアスリートが採用されている。
詳細は http://www.joc.or.jp/about/athnavi/ 参照。
【教育・スポーツ推進本部】