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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年2月18日 No.3258 グローバル人材育成モデル・カリキュラム -導入講座の最終講義開催

学生によるプレゼンテーション

経団連は1日、東京・大手町の経団連会館で、グローバル人材育成モデル・カリキュラム「グローバル・ビジネスの現状と課題・導入講座」の最終講義を開催した。

2012年度から実施している同講座は、上智大学の全学共通・単位認定科目として開講しており、大学2~3年生を対象に企業の実務担当者がグローバル・ビジネスの現状について講義し、仕事への理解を深めてもらうとともに、これからのグローバル・ビジネスの現場で求められる人材の素質・要件などを考えながら各自のキャリアを考える機会を提供することを目的としている。

今年度は、経団連会員企業8社(*)の講師が、各社のグローバル事業の現状や直面する課題、また、グローバル人材に求められる資質等について講義を行い、グループ討議や講義後のレポート提出などを通じて、グローバル・ビジネスの現場での持つべき視点や考え方のほか、今学ぶべきことを学生にアドバイスした。

最終講義の課題は、「グローバルなビジネス環境で活躍する人材育成に関する企業や大学のユニークな取り組みを取り上げ、その取り組みの長所と課題を指摘し、検討を踏まえて、グローバルな人材育成に関する日本企業と日本の大学生に対し提言を行うこと」。受講した28名の学生が6グループに分かれ、懸命にプレゼンテーションを行った。学生らは、グローバル人材の定義を説明しつつユニークな取り組みの具体事例を紹介、人材育成に必要な企業の教育制度に関する提言や、自分たちが今行うべきアクションや培うべき能力について発表した。

各グループの発表後、企業人講師がコメントし、「現実的な費用対効果をどう考えるか」「有名な事例にもかかわらず、これまで日本企業が取り入れていない理由はなぜか」といった質問を投げかけ、多角的視点で考察していくことの重要性を伝えた。

講義後学生らは、「グローバル人材に必要なのは単なる言語力ではなく専門性という指摘が印象に残った」「自分には興味のない業界だったが具体的な話を聞き認識を改めた」「ビジネスに対する興味と知識が深まった」などの感想を述べた。

経団連では4月から、「グローバル・ビジネスの現状と課題」の内容をより掘り下げ、導入講座を履修した大学3、4年生を対象に、課題に対する解決策について合宿討議などを通じ考察していく「本講座」を開講する予定である。

* ダイキン工業、東京海上ホールディングス、日本生命、三菱電機、日本郵船、三菱重工業、住友化学、東日本旅客鉄道の8社(講義日程順)

【教育・スポーツ推進本部】

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