経団連の榊原定征会長は10月28日、塩崎恭久厚生労働大臣の訪問を受けた。
今回の訪問は、非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善に向けた厚生労働省の取り組みと支援策の周知等を要請するために行われた。
塩崎大臣は「非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善に向けた取組に関する要望書」を榊原会長に手交し、「雇用情勢が着実に改善しているこのタイミングをとらえ、非正規雇用労働者の希望や意欲・能力に応じた正社員転換・待遇改善を強力に推し進めていくため、この取り組みの趣旨を理解いただき、会員企業等に対する周知啓発に向けた協力をお願いしたい」と述べた。
これに対し榊原会長は、非正規雇用対策の推進にあたっては、とりわけ不本意ながら長く非正規雇用として働いている労働者への支援が重要との基本的な考え方を示した。そのうえで、「現在、企業においては、将来的な人手不足問題を見据えて、意欲と能力のあるパートや有期雇用労働者の方々を対象に、多様な正社員への転換の取り組みを進めている。今回の要請を機に、自社の実情にあった対応のさらなる促進を会員企業に呼びかけていきたい」と応えた。
【労働政策本部】