経団連の佐藤義雄ヨーロッパ地域委員長は3日、東京・大手町の経団連会館でチェコ共和国のヤン・ハマーチェク下院議長一行と懇談した。
ハマーチェク下院議長の発言は次のとおり。
チェコ経済は、年率2.5~3.0%のペースで成長している。ユーロの導入は、チェコ経済の将来にとって重要な課題である。安定的な投資環境の実現にも資すると考えている。導入の時期については、2017年の選挙後に発足する新政権が決定することになろう。
日本はドイツに次ぐ投資国であり、わが国の将来にとって重要な存在である。すでに高水準にある両国関係をさらに発展させるため、日本からの一層の投資拡大を期待している。特にハイテク、自動車、原子力発電の分野で協力を深めていきたい。観光分野では、直行便の開設を実現したい。
佐藤委員長から実現に向けて協力要請のあった日EU経済連携協定(EPA)については、われわれとしても締結を望んでいる。
広島平和記念式典への出席を含む今回の訪日が、両国の政治・外交・経済関係の発展に貢献することを願っている。
【国際経済本部】