経団連(榊原定征会長)は9日、東京・大手町の経団連会館でタイのプラユット・ジャンオーチャー首相との懇談会を開催した。
冒頭プラユット首相は、(1)9月を目途に新憲法を起草するなど、民政移管に向けた作業を着実に進めている。民主主義への共感があり、背を向けることはない(2)日本側の関心事項である、鉄鋼輸出や自動車関税等の課題は理解しており、日本企業にも、タイ産品の付加価値を高めるため技術移転を強化してほしい(3)タイの経済の安定が政治の安定にもつながる――などと述べた。
これに対し榊原会長は、(1)プラユット首相から民政移管のロードマップの実施状況をうかがうことができ、今後とも安心してタイに投資したい(2)日本企業はインフラ整備等を通じてタイやメコン地域の経済発展に貢献したい――旨表明した。
続いて、タイ側経済人を含む約90名の参加を得て、歓迎昼食会(座長=岩沙弘道審議員会議長)を開催。プラユット首相はあいさつ後、日本側出席者とインフラ整備や新投資誘致政策などをめぐり意見交換した。
【国際協力本部】