経団連事業サービス(米倉弘昌会長)社内広報センターは11月27、28の両日、都内で第52回全国社内広報大会を開催した。同大会は、社内広報担当者の編集スキルの向上や経験交流の場として毎年実施しており、講演と社内広報の編集実務に即したテーマ別分科会で構成。「社内広報の価値を考える」をテーマにした今回は、全国から163名が参加した。
基調講演では、小松製作所の浦野邦子執行役員コーポレートコミュニケーション部長から、「コマツウェイの共有と企業広報活動」をテーマに、コマツウェイ(経営層を含むコマツグループのすべての社員が職場で永続的に継承すべき価値観)がなぜできたか、その特徴や浸透・普及活動等を聞いた。その後、(1)基礎(2)超企画力(3)取材力(4)レイアウトデザイン(5)写真(6)各社事例に学ぶ(企画・編集のコツ)(7)各社事例に学ぶ(経営とのコミュニケーション)――の7分科会を実施した。
今回の分科会の特徴は、これまで以上に企業事例を積極的に取り上げた点。例えば(6)各社事例に学ぶ(企画・編集のコツ)では、社員の共感や行動を促す企画事例の紹介後、参加者とコーディネーターが、多様な視点を盛り込んだ企画立案や思い描いた企画をいかに実現するか等のディスカッションを行った。(7)各社事例に学ぶ(経営とのコミュニケーション)では、企業理念やトップメッセージの具体的な広報事例やその前後にいかに経営ボードとコミュニケーションを図ったかなどを紹介した後、参加者とコーディネーターがディスカッションを行い、社内広報の役割・価値をあらためて考えた。
分科会終了後、懇親会が行われ、参加者、講師らが互いに交流を深めた。
【経団連事業サービス】