経団連は16日開催の幹事会で、政府から要請のあった「採用選考活動の開始時期の後ろ倒し」の対応として、「採用選考に関する企業の倫理憲章」の見直しの方向性を決定した。内容は次のとおり。
■ 名称の変更
倫理憲章を「採用選考に関する指針」に、参考資料も「『採用選考に関する指針』の手引き」に名称変更する。
■ 採用選考活動の開始時期について
指針で定める採用選考活動の開始時期については、大学教育の充実や留学促進等のため、「日本再興戦略」(6月14日閣議決定)に基づき、(1)広報活動(会社説明会など)は卒業・修了前年度の3月1日以降に開始(2)選考活動(面接・試験など)は卒業・修了年度の8月1日以降に開始――とする。
■ 見直しの適用対象
2016年4月に入社する現在の大学2年生以降の採用選考活動から適用する。
■ 今後の対応
学生ならびに会員企業に対し、十分な周知期間を確保するため、9月を目途に新しい指針と手引きを公表する予定。
【労働政策本部】