経団連は19日、都内で自由民主党の細田博之幹事長代行と当面の重要政策課題をめぐって、意見交換を行った。
冒頭、米倉会長は、「第二次安倍政権は金融緩和、財政政策、成長戦略を『三本の矢』として掲げ、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加表明を行うなど、日本再生に向けた具体的な政策を次々に実行している」「これを受け市場では、行き過ぎた円高の是正や株価の回復が進み、わが国経済にもようやく明るい兆しが見え始めてきた」と安倍政権の政権運営を評価した。そのうえで、「政府・与党には、こうした足もとの景気回復の動きを確実なものとし、一日も早く、日本経済を成長軌道に回帰させるべく、引き続き一体となって、大胆な規制改革やエネルギー政策の再構築など、経済再生に必要な政策を力強く推進していただきたい」と述べ、政府・与党への期待感を示した。
続いてあいさつに立った細田幹事長代行は、「安倍総理は気力や迫力、発信力が高く、市場もアベノミクスを好感をもって受け止めている」と指摘したうえで、「株価の上昇だけで、産業に関わる問題が解決するわけではない。経済界と協力し、世界第一位の国をつくり上げていきたい」と述べ、日本再生に向けた諸課題に取り組む姿勢を示した。
その後、懇談会では、エネルギー政策や社会保障制度、税制、成長戦略、規制改革、少子化対策など、幅広い課題をめぐって意見交換が行われた。
【政治社会本部】