経団連の米倉会長は8日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。
安倍内閣発足100日の評価について問われた米倉会長は、デフレ脱却に向けて、政府と日銀が強い姿勢を示し、大胆で思いきった金融緩和、機動的な財政政策、成長戦略の実現の「三本の矢」を進めていることに市場も好感しており、良い結果が出ていると指摘。日本経済の再生に向けて政策を総動員していることを高く評価していると述べた。
また、採用活動時期を遅らせるべきとの議論について、学生に動揺を与えないか、中小企業の採用にどのような影響が生じるかなども考えて検討すべきと指摘。そのうえで、倫理憲章は自主的な取り決めであり、多くの企業が賛同できる内容でなければならないと述べ、政府から正式に要請が来れば対応を検討したいとした。
さらに、就職活動期間の短縮化は学生が学業に専念することを目的としているが、そのためには大学も魅力的な授業を行い、学生の学業に対する関心を高めていく必要があるとの期待を示した。
【社会広報本部】