1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(リオ地球サミット)を契機に、同年9月、経団連自然保護協議会は経団連自然保護基金とともに設立され、今年で20周年を迎える。
約200名参加
これを記念して25日、「経団連自然保護協議会および経団連自然保護基金 設立20周年記念式典」が、両者の共催により東京・大手町の経団連会館で、約200名の参加を得て開催された。
式典は、秋篠宮同妃両殿下のご臨席の下行われ、秋篠宮殿下からお言葉をいただいた。また、自然保護協議会の大久保尚武会長が開会あいさつ。協議会の活動を振り返るとともに、今後の抱負を述べたほか、環境省と協力し、自然再生等を通じて東北復興に貢献するため、具体的検討を行っていく方針であることが紹介された。来賓として、細野豪志環境大臣ならびに徳川恒孝世界自然保護基金ジャパン会長から祝辞と協議会・基金への期待表明があり、引き続きジュリア・マートン・ルフェーブル国際自然保護連合(IUCN)事務総長からのビデオレターが上映された。
同協議会は設立以来、基金とともに、国内外におけるNGOの自然保護プロジェクトを支援すると同時に、企業への自然保護・生物多様性保全に関する啓発や、企業とNGOとの協力を推進してきた。式典では、設立20周年を機に、基金を有意義に活用し自然保護に貢献した国内のNGOおよび協議会の活動を支援した協力者に感謝の意を表するため、感謝状が贈呈された。続いて、登壇したNGO3団体から、基金の支援による成果報告が行われた。
最後に、「森林と自然保護-日本人と森林の過去を辿り、未来を考える」と題して、近田文弘国立科学博物館名誉研究員による記念講演があった。
【経団連自然保護協議会】