そこで本座談会では、2024年2月に公表した「グローバルな市場創出に向けた国際標準戦略のあり方に関する提言」を踏まえ、「技術で勝ってビジネスで負ける」と言われて久しいわが国が現状を打破し、Society 5.0 for SDGs実現に向けて、グローバルな市場創出を果たすために取り組むべき課題や戦略・戦術等について、議論する。
津賀 一宏
つが かずひろ
経団連副会長・知的財産委員長
パナソニック ホールディングス会長
1979年松下電器産業入社。2001年マルチメディア開発センター所長、2004年役員(デジタルネットワーク・ソフトウェア技術担当)、2008年パナソニック常務役員、パナソニック オートモーティブシステムズ社社長、2011年専務役員、AVCネットワークス社社長、専務取締役、2012年取締役社長、2017年代表取締役社長、社長執行役員、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)に就任。2021年から現職
野田 由美子
のだ ゆみこ
経団連副会長・環境委員長
ヴェオリア・ジャパン会長
1990年ハーバード・ビジネススクール卒業後、日本長期信用銀行に入行。本店・ニューヨーク支店・ロンドン支店次長を経て、1999年PwC英国に入社。2000年にパートナー(日本)。その後、横浜市副市長、清華大学日本研究センターを経て、2011年PwCアドバイザリーのアジア太平洋地区インフラ・PPP部門担当パートナー。2017年ヴェオリア・ジャパン代表取締役社長。2020年より現職。著書に「PFIの知識」(日経文庫)等
羽生田 慶介
はにゅうだ けいすけ
オウルズコンサルティンググループ代表取締役CEO
経済産業省(通商政策局にてFTA交渉/ASEAN地域担当)、キヤノン(経営企画/M&A担当)、A.T.カーニー(戦略コンサルティング)、デロイトトーマツコンサルティング執行役員/パートナーを経て、2020年にオウルズコンサルティンググループを設立。経済産業省大臣官房臨時専門アドバイザー、多摩大学大学院ルール形成戦略研究所副所長/客員教授、一般社団法人エシカル協会理事、特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン理事等を務める
和田 茂己
わだ しげき
司会:経団連知的財産委員会国際標準戦略タスクフォース座長
日本電気Corporate SVP兼コーポレート事業開発部門長
1990年日本電気入社。マイクロエレクトロニクス研究所、光・無線デバイス研究所の主任研究員などを経て、2008年中央研究所研究企画部シニアエキスパート。2011年技術・知的財産統括本部技術戦略推進室長、2013年技術イノベーション戦略本部本部長代理、2014年知的財産本部開発推進部長、2015年日本電気特許技術情報センター代表取締役社長、2017年知的財産本部長、2023年Corporate SVP兼知的財産部門長兼コーポレート事業開発部門長。2024年4月から現職
- ■ 国際標準を取り巻く動向
- 日本の標準化活動に関する産業界の問題意識
- 欧・米・中における国際標準の位置付けと狙い
- 国際標準を含むルール形成をめぐる欧州の動向と実態
- ■ Society 5.0 for SDGs実現に向けた日本の勝ち筋
- 日本の価値観に共感してくれる国を仲間に
- 環境や高齢化への対応は日本の強み
- 世界に向けて訴求できる日本の「価値」
- ■ 戦略的な仲間づくりと人材確保・育成のあり方
- アジェンダに応じて適切な相手と連携
- 企業における人材確保・人材育成
- 企業において必要とされる人材像やエコシステムの再構築
- ■ 産業界や政府の役割、今後の具体的なアクションプラン
- 経団連や政府への期待
- 企業としての標準化への取り組み、政府への期待
- 経団連の取り組みや政府への期待