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Policy(提言・報告書)  労働政策、労使関係、人事賃金 仕事と育児との両立支援 事例集 TOPPANホールディングス株式会社

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仕事と育児との両立支援 事例集
TOPPANホールディングス株式会社
業種:その他製造業
従業員数:53,722名(男性:39,441名、女性:14,281名)※連結
所在地:東京都文京区

TOPPANは、創業以来、「人間尊重」の精神を基本理念とし、多様な人財が個々の力を十分に発揮できるよう、働きがいのある職場環境づくりに取り組んでいる。その一環として、社員の仕事と育児との両立を支援するため、時代に先駆けて様々な制度を整備してきた。2013年からは、仕事と育児との両立を目指す社員の「心」を支える仕組みとして、「はぐくみプログラム」を実施している。

<主な取組み>

○はぐくみプログラム

「はぐくみプログラム」は、育児期にある社員同士のネットワークづくりや両立のノウハウの共有、職場の理解促進を目的として全国の事業所で展開している。活動内容は、①アート製作を通じて親子が絆を深めながら、育児ストレスの解消や育児中の他の社員との交流を図る「はぐくみアートサロン」、②仕事と育児との両立に関する職場全体の理解を促す「はぐくみセミナー」、③妊娠・育児中の社員の日常的な悩みや両立の工夫等の情報を共有する「はぐくみサークル」の3つの施策で構成されている。

「はぐくみセミナー」では、両立に活用できる制度や両立のための心構えなどについて説明を行っている。加えて、育児期の社員と職場の他の社員が、それぞれの立場で仕事と育児との両立に関する課題への対応についてディスカッションし、各々が意識していることを摺合せることで職場の理解促進につなげている。また、男性であっても育児休業を取得しやすい風土を醸成するため、同セミナーや社内イントラを活用して、男性の育児休業取得者や当人が所属する職場が工夫していることなどについての事例を広く社内展開している。

○事業所ごとでの労使協議・目標設定(現場系)

同社では、2022年度より、社員の働きがいのさらなる向上を目的として、「働きがい推進委員会」を事業所ごとに開催し、仕事と育児との両立支援についても議論を重ねている。本社と中央の労働組合との協議に比べて、事業所ごとの課題や社員のニーズに応じた対応策の検討や目標設定がしやすく、結果として全社の取組みも進みやすくなっている。

<今後の展望>

「はぐくみプログラム」を中心とする社員への多面的な支援が功を奏し、2022年度における男性の育児休業取得率は72.9%となった。2019年度に定めた2030年度までに取得率を80%とする目標を超え、今後、さらに仕事と育児との両立がしやすい環境整備のためには、育児期にある社員を支える職場の理解が必要となるため、同プログラムの活動等を通じて、より多くの社員に「お互い様」の精神を持ってもらえるよう取組みを加速させていくこととしている。

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