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Policy(提言・報告書)  労働政策、労使関係、人事賃金 仕事と育児との両立支援 事例集 株式会社アイ・エム・シーユナイテッド

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仕事と育児との両立支援 事例集
株式会社アイ・エム・シーユナイテッド
業種:工業用模型製造業
従業員数:37名(男性:31名、女性:6名)
所在地:広島県広島市

アイ・エム・シーユナイテッドは、経営層と社員が一体となって、仕事と育児を両立しやすい職場づくりを進めている。2022年度の男性の育児休業取得率は100%(3名)であり、うち1名は約2.5ヵ月(81日間)と長期の休業を取得した。

<主な取組み>

○職場風土づくり

同社は、2020年に社内で初めて男性社員から育児休業の取得希望の申出があったことを機に、男性の育児休業取得促進のための取組みを本格的に開始した。

はじめに、仕事と育児の両立支援に注力することを社長からのメッセージとして社員に発信した。これにより、配偶者の出産を控えた男性社員が、育児休業の取得意向をはじめ、仕事と育児との両立について、早期に上司に相談するようになるなどの変化が見られるようになった。

また、育児休業を取得した社員に簡単なレポートを作成してもらい、談話室に掲示している。レポートには、休業中の過ごし方やその間に感じたこと、上司からのメッセージなどを記載している。この取組みにより、多くの社員が仕事と育児の両立について高い関心を持ち、互いに協力し合う風土が醸成されている。

さらに、「働きがい」と「働きやすさ」の向上を目的とする「働き方改革推進委員会」を月1回開催している。本委員会の活動を通じて、デジタルツールの活用や残業の見える化、ノー残業デーの導入を進めた結果、時間外労働の削減にも成功し、仕事と育児を両立しやすい職場風土づくりに繋がっている。

○円滑な業務の引継ぎ

社員が育児休業を取得する際の業務の引継ぎでは、①計画的に進めるための事前準備、②引継ぎを受ける社員の成長につながる業務の割当て―を徹底している。①の事前準備では、休業する社員の担当業務と当該社員にしかできない仕事の洗出しに加え、引継ぎが特定の社員に集中しないよう、業務の細分化も行っている。②の成長につながる業務の割当てでは、引継ぎを受ける社員の意向を尊重したうえで、引継ぐ業務を成長の機会と捉えてもらうよう対話を重ねている。

<今後の展望>

社員が安心して長期間の育児休業を取得できる職場風土づくりと円滑な組織運営体制の構築に向けて取組みを加速しながら、配偶者の出産に伴う特別休暇制度の導入や労働時間の削減に向けたさらなる業務のデジタル化の推進等も検討していくこととしている。

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